スナッチってワンピースでは、どんな意味で使われているのか?
「“名前”を捨てろ “知恵”を捨てろ・・・」がなまったもの。
ワノ国にカタカナ?と思っていましたが、スナッチ=捨名ッ知でした。
これについては、アニメの何話で判明したかを記載します。
ゾロは、霜月コウ三郎から教えられていたのです。
意味はちょっと違うように思いますが、モモの助に伝授します。
光月おでんや散っていった仲間たちの想いを胸に赤鞘九人男が「捨名ーーッ知(スナッチ)!!!」と叫んだあの討ち入りのシーンは圧巻でした。
何度も見たい名シーンですから。
スナッチ ワンピース 意味 隠された深い想いとは?
ワノ国で出てくる「スナッチ」は、「捨名ッ知」だったのです。↓
アニメ第950話 「 兵どもが夢!ルフィ兎丼制圧!」
「“名前”を捨てろ “知恵”を捨てろ、頭を空にして飛び込むのみ!」
「声を上げろ!」
「捨名ーーッ知!!!」
ワノ国の九里という地域の方言です。
かつては「黄金の国」とまで言われた美しい国であったワノ国を守るためのものだったのでしょう。
語源となったのは、昔の薩摩(現代日本の鹿児島県)で使われた「知恵を捨てよ(無心になれ)」という掛け声が変化したようです。
「知恵を捨てよ」→「知恵捨てよ」→「ちえすてょ」→「ちぇすと!」→「チェスト!」
といった感じのようです。
「スナッチ」も 「“名前”を捨てろ “知恵”を捨てろ」→「“名前” “知恵”を捨てろ」
「捨てろ“名前” “知恵”」→「すてろ“な” “ちえ”」→「す“な” “ちえ”」→「すなっち!」
→「スナッチ!」
となったのではないでしょうか?
どちらも「心を無にして敵と対峙しなさい」という戒めでしょう。
ワノ国編は、日本が舞台。
カイドウ、オロチのいる鬼ヶ島への討ち入りも、「桃太郎」が頭に浮かびますね。
そうすると、ルフィは猿でしょうか。
スナッチ ワンピース 意味 なぜゾロが知っていた?
ゾロは、村のジジーこと霜月コウ三郎から、幼少期に教わっていたのです。↓
アニメ第1060話 「三刀流の過去!ゾロとくいなの誓い!」
コウ三郎「心を奮い立たせるまじないだ」
幼いゾロに本当の意味は教えられなかったのでしょう。
コウ三郎は、”おまじない” ということにしていました。
そのせいか、ゾロが実際に口にしたことは無いとのこと。
ゾロは、一生懸命剣の稽古をするモモの助に、この ”おまじない” を教えます。
応援する気持ちだったのでしょう、不器用なゾロらしいですね。
しかしこのことが、ゾロの家系に繋がって来ます。
ゾロに「スナッチ」を教えたコウ三郎は、ワノ国を55年前に出国し、シモツキ村を作った一人です。
つまり、ゾロの家系をたどるとワノ国に行き着くのです。
ここで、ゾロの家系が明らかになりました。
麦わらの一味のNO2と言われていたゾロの過去話は?↓
アニメ19話 「三刀流の過去!ゾロとくいなの誓い!」
私も、この1話のみでは少ないなぁ~と思っていました。
そこには伏線が張り巡らされていたのですね。
アニメ19話の放送から20年たってやっとその回収となり、すっきりしました。
ワノ国の血を引くゾロが、ワノ国の窮地を救う…運命を感じると同時に、ワンピースの深さに驚きます。
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スナッチ ワンピース 意味 ゾロから伝授されたモモの助VS菊
8才のモモの助は、「スナッチ!」と掛け声をかけながら剣の稽古。
しかし、それを聞いていた菊(菊之丞)から止められます。↓
アニメ第929話 「囚人の絆 ルフィとヒョウじい!」
菊「拙者がそれを禁じます!…九里の古い方言にもその様な掛け声があり、モモの助様が使うにふさわしい意味では…!」
確かにその通り!
モモの助は、ワノ国の将軍として起たなければならない人物。
“名前” を捨てたり “知恵” を捨ててもらっては困りますから。
約28年前、カイドウが現れ、黒墨オロチと手を組みます。
オロチは、過去に迫害された恨みから将軍の光月スキヤキを騙し、その座を奪います。
スキヤキの子、光月おでんは、カイドウとオロチに立ち向かいますが叶わず、処刑されます。
おでんは、海賊王ロジャーと共にラフテルに行き着き、ワノ国が鎖国国家であることや空白の100年、ジョイボーイなどについて情報を得ていたと思われます。
その情報には「20年後の未来」もありました。
妻、光月トキは、おでんの想いを歌にして託します。↓
アニメ第975話 「燃える城!光月の一族の運命!」
おでん「20年以上先の話…世界ではおそらく大海を分かつ程の“巨大な戰”が起きる…その“巨大な戰”の主役達が新世界に押し寄せる。カイドウを討てるのはそいつらだ」
・
トキ「月は夜明けを知らぬ君 叶わばその一念は、二十年(はたとせ)を編む月夜に九つの影を落とし…まばよき夜明けを知る君と成る」
まさに、その20年後が今なのです。
「スナッチ」の真の意味は心を無にするために「“名前”を捨てろ “知恵”を捨てろ」なのですが、素直な菊には「“名前” を捨てる !“知恵” を捨てる!」に聞こえてしまったのでしょう。
菊が可哀そうでなりません。
スナッチ ワンピース 意味 悲しい歴史
スナッチには、悲しい話もあります。
アシュラ童子の回想からわかります。↓
アニメ第950話 「兵どもが夢! ルフィ兎丼制圧!」
侍「もう10年だ!おれ達は歳をとった…20年も待ったら体力は衰える一方だ!本当に帰ってくる保証もねェ奴らを待ち続けろと!?」
アシュラ「トキ様の言葉を、あいつらを信じろ!錦えもんは帰ってくる!モモの助様を連れて!」
侍「おれ達はもう限界だ!せめて刀を持って死なせてくれ…死ぬのなら、侍として死にたい!止めないでくれ!」
これは10年前の話。
20年という年月を待てなかった侍たちが、口々に「スナッチ!」と叫びながら、カイドウとオロチに刃を向けたのです。
結果は惨敗。
カイドウが作った巨大な武器工場から垂れ流された汚染水や黒煙で「花の都」などの一部を除いては、人の生活できる地ではなくなってしまったワノ国。
カイドウ、オロチの支柱にいる者以外の民は、飢え、明日の見えない状態、その中での出来事です。
早まった行動、命の無駄図使い、と言い切ることはできません。
アニメでは、無数の墓標(侍たちの墓)を前に、アシュラの話を聞き呆然とする錦えもん。
光月モモの助、錦えもん、雷ぞう、カン十郎、菊の5人は知らないのです。
トキの「トキトキの実」の力で20年後に送られていたからです。
なので、モモの助は、20年前の8才のままなのです。
ここまで来るには、金えもんたちも何度も命の危険を乗り越えています。
ですが、待つ者の20年は長すぎたのでしょう。
残念でなりません。
スナッチ ワンピース 意味 赤鞘九人男が叫んだ!
現在「忍者・海賊・ミンク・侍」同盟の面々がワノ国の開国を目指し、カイドウとオロチを打つべく行動に出ます。
その中でも、赤鞘九人男の討ち入りは圧巻!↓
アニメ995話 「討入り!受け継ぐおでんの意志」
赤鞘九人男「捨名ーーッ知(スナッチ)!!!」
鬼ヶ島のカイドウの屋敷。
長い長い廊下に走り込む赤鞘九人男!
画面は白黒、血走った ”目” だけが赤く浮き出ます。
滑り、回転し、あっという間に連なる敵を倒すと、次は幾重にも連なる日本間。
「バタン!…バタン!」と勢いよく開かれる襖の音と赤鞘九人男の駆け込む足音!
最後に大きく ”鬼” と書かれた障子戸を叩き斬ると、カイドウの姿。
「“名前”を捨てろ “知恵”を捨てろ・・・この一撃に命を載せろ!」と流れ込むおでんの声。
カイドウに斬りこむ、赤鞘九人男「捨名ーーッ知(スナッチ)!!!」
20年の歳月を思わせるこの気迫溢れた表情などは鳥肌もの!
これぞアニメ!
表現力、カラー、構成、すべてが完璧!
アニメ995話、何度も何度も見たいベストシーンです。
スナッチ ワンピース 意味はアニメ何話で判明?ゾロがモモの助に伝授! まとめ
スナッチ=捨名ッ知。
ワノ国、九里という地域の古い方言。
“名前”を捨てろ “知恵”を捨てろ、心を無にして飛び込む、の意味。
「捨名ッ知(スナッチ)」からゾロの血筋も判明。
赤鞘九人男の討ち入り、「捨名ーーッ知(スナッチ)!!!」は圧巻!
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